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夏休み企画「ドクトルムッシーに質問!」に回答!

2018.08.19

夏休みの特別企画として、「ドクトルムッシーに質問!」BOXを昆虫観察館本館1Fに設置しました。

この質問BOXは、せっかく昆虫の森に遊びに来たけど、昆虫おもしろ講座の開催日でなくて、矢島名誉園長に質問できないお子さんのために用意しました。夏休みを利用して多くのお客さんにご来園いただき、たくさんの質問をいただきました。

8月12日(日)、19日(日)に行った「昆虫おもしろ講座」では、いただいたご質問の中から、いくつかを紹介しました。

Q 昆虫には心があるんですか? 沖縄県 ぐしけん ゆいか さん(小2)

A あります。昆虫も「あっちに行きたい」「何か食べたい」「飛びたい」と脳がからだに信号を伝えているのがその証拠です。心=「生きている」ということです。生きているものを見ないとそういうことはなかなかわかりません。これからも生き物をたくさん見つけて観察してくださいね。

Q くわがたは、どこにいるのですか? 茨城県土浦市 かわの まい さん(5歳)
Q カブトムシはどこにいるの?    東京都 いとう ひまり さん(5歳)

A 森や畑、田んぼなどがある、昆虫の森のような「里山」にはえているクヌギやコナラの木がいいですね。しかも樹液が出ていないとカブトムシやクワガタは集まりません。ちなみに、幼虫はそれぞれ違う場所にいます。カブトムシは毎年夏になると腐葉土に卵を産み、成虫は死んでしまいます。クワガタは枯れ木の中に卵を産んで、成虫のまま朽ち木の中で越冬することができます。

Q 何で、セミは1週間しか生きられないの? 埼玉県さいたま市 深津 遥樹 くん(小2)、前橋市 伊藤 凛 さん(小3)

A 質問にある「1週間」とは成虫の期間ですね。幼虫の期間も入れれば、セミだって5・6年生きていることになります。中には、17年ゼミといって17年に一度、一斉に成虫になって出てくるセミもいます。セミは交尾をして卵を産み、子孫を残すために成虫になるのです。その大事な仕事を終えると、「1週間」程度で死んでしまうのです。

Q どうしてカは血をすうのですか? 長野県東御市 佐藤 愛心 さん(小4)

A カが卵を産むために栄養が必要で、栄養満点な動物の血がカにとってはごちそうだったのです。だから、メスのカしか血をすうことはしません。意外なことに、オスのカは水や花のミツしか吸わないんですよ。

Q 学校でモンシロチョウをかっていました。でも、幼虫になったと思ったら死んでしまいました。どうすればいいですか? 前橋市 北原 理央 さん(小4)

A 死んでしまった時の様子を見てみないとはっきりお答えできませんが、普通にエサを食べていたのに死んでしまったのだとすると原因は「農薬」かもしれません。普段人間が食べていても、体が大きく他のものも食べているので大丈夫ですが、モンシロチョウは体が小さいのに、エサであげている葉っぱだけ食べています。その葉っぱに農薬の残りがついていたという可能性が大きいと思います。

県内はもちろん、とても遠い沖縄県をはじめ県外のお客さんから質問をいただき、矢島名誉園長もとても喜んでいました。質問BOXは夏休みいっぱいおいてありますので、ご来園の際は、ぜひご利用ください。

(井熊)