スタッフブログ
12月15日 昆虫の森の生き物たち
2021.12.15
霜が降り氷が張る季節になりました。チャバネフユエダシャクも出始めています。
この寒さの中、クワコのメスが桑の枝に産卵していました。クワコは卵で冬を越します。
ホオノキの枝先にオオアヤシャクの越冬幼虫を見つけました。枝に台座を張りぴったりと張り付いています。
クロナガオサムシがベンチ下の丸い穴の中で冬越しをしています。
枯れた木の樹皮のすき間にベニヒラタムシが冬越しをしていました。扁平な体と鮮やかの赤い翅を持つ甲虫です。
12月1日 昆虫の森の生き物たち
2021.12.01
園内にクロスジフユエダシャクが飛び始め、いよいよ冬本番です。これからは、幹や枝先を一つ一つ見て回る虫探しです。
クロスジフユエダシャク
先日見つけたクリオオアブラムシはたくさんの卵を産みつけていました。そしてその中にはヘリヒラタアブの幼虫がいました。
クリオオアブラムシとヘリヒラタアブの幼虫
クヌギの枝にはヒメカギバアオシャクとキマエアオシャクの越冬幼虫がいます。
ヒメカギバアオシャクの幼虫 キマエアオシャクの幼虫
クヌギの幹に、ゼリー状の物質に包まれたクヌギカメムシの卵塊がたくさん産みつけられていました。
クヌギカメムシの卵塊
オオムラサキの幼虫も地面に降り、落ち葉の下もぐり込みました。
オオムラサキの越冬幼虫
ここを越冬場所に決めたのでしょうか?ツバキの葉裏にウラギンシジミがいました。
ウラギンシジミ
11月14日 昆虫の森の生き物たち
2021.11.14
秋晴れの穏やかな日中、蛹越冬前の幼虫や越冬準備の昆虫など、いろいろな種類の昆虫が見られました。
カラムシの葉で、オオマダラウワバの幼虫が体をくねらせてぶら下がっていました。
ムクゲの枝には、オオアカキリバの幼虫を数匹見つけました。
ユズリハの葉の縁にあった食痕をよく見ると、アカウラカギバの若齢幼虫がいます。この後、冬でも少しずつ成長しながら過ごします。
カラスウリの網模様の食痕の裏では、トホシテントウの幼虫がいました。成虫越冬をするテントウムシがほとんどですが
トホシテントウは地面におりて幼虫で冬を越します。
畑の低いクヌギの枝で、秋口からツチイナゴを見かけていました。羽化をするのにクヌギの枝を利用しているのだと思っていました。
今もついているのでよく見てみると、クヌギの葉をパリパリと食べていました。意外といろいろなものを食べているのですね!
クビキリギスも成虫越冬します。幼虫のうちにたくさん見られた草原からは離れて、見つけるのが難しくなってきましたが
落ち葉の上をがさがさ歩くと、飛び出してきたりします。
マテバシイの葉では、ミノオキイロヒラタヒメバチが、張り付けたごとくピタリとくっついて冬越しの態勢になっていました。
翅の透けたちょっとかわったガの一種ミノウスバが、ニシキギの枝先で4匹連なって産卵をしていました。晩秋の風物詩で今年も見ることができました。
11月5日 昆虫の森の生き物たち
2021.11.05
クリオオアブラムシがたくさん付いているクヌギがありました。
その周りにはヘリヒラタアブが飛んでいます。このアブの幼虫は、この先、アブラムシを食べて育ちます。
しばらく観察していると葉の上にはオスがとまっていて、産卵にやってくるメスを捕まえて飛んでいき、近くの葉の上で交尾をしていました。
クリオオアブラムシ ヘリヒラタアブ♂
ヘリヒラタアブの交尾
クリオオアブラムシのついている枝に近い葉にメスが産卵し始めたので、慌ててシャッターを押しました。
虫の気配がいなくなったこの季節、楽しいひと時でした。
ヘリヒラタアブの産卵 ヘリヒラタアブの卵
隣のクヌギの葉上では、大きく育ったヤマトカギバの幼虫がいました。この後、サナギで冬を越します。
ヤマトカギバの幼虫
10月31日 昆虫の森の生き物たち
2021.10.31
晩秋に現れる「蛾」ヒメヤママユとオオトビモンシャチホコが出始めています。
ヒメヤママユ オオトビモンシャチホコ
越冬を控えたオオムラサキの4齢幼虫がエノキの葉の上でじっとしています。エノキの葉が散る前に木を下り落ち葉の下に潜り込みます。
オオムラサキの4齢幼虫