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5月19日 昆虫の森の生き物たち
2020.05.19
ふれあい温室のイジュの花が咲き、チョウが吸蜜に集まっています。
アサマイチモンジ(左)とイチモンジチョウです。どちらもとても新鮮なな個体で羽化してまもないようでした。
エノキの葉上にテングチョウの終齢幼虫を見つけました。
ヒオドシチョウの前蛹(ぜんよう)です。エノキの木で幼虫は見つけられませんでしたが、周辺の人工物で蛹になろうとしていました。小鳥が沢山来る場所なのでちょっと心配です。
餌用に取ってきたクヌギの葉に面白い巣を見つけました。昆虫専門員に確認するとツバメアオシャクの蛹室であることが判明しました。
小さな穴は通気用の窓でしょうか。ふさがれた蛹室内をのぞき込むと前蛹の姿がありました。昆虫専門員によると、他のアオシャクに比べて前蛹の期間が非常に長く1か月に及ぶそうです。
蛹室の表側 蛹室の裏側
蛹室の内部 ツバメアオシャクの前蛹
草原で『シャカシャカ』と鳴く声が聞こえます。春に孵化し最も早く成虫になるバッタです。
その脇では、ネコハエトリがノミバッタを捕まえていました。
道脇でふ化したばかりショウリョウバッタの幼虫がおぼつかない足どりで移動していました。ほとんどが茶色の体色ですが緑色の個体も
数匹いました。お盆の頃に成虫になります。
人の気配がない園内では、昼間からニホンアナグマが餌を探していました。のそのそと可愛らしい動きをしますが、カブトムシの幼虫を食べてしまうこともあります。
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