スタッフブログ

3月8日 昆虫の森の生き物たち

2023.03.08

園内でアカガエルの産卵が始まるのは、2月の雨の夜からというのが恒例でしたが、
今年は、カエルにとって天気に恵まれないまま3月に入ってしまいました。『アカガエルが卵を産めない!』と心配していたら、先日のパラパラと雨が降った翌日に卵塊を確認できました。
これから水辺が賑やかになっていきます。

アカガエルの卵塊

休耕田や池の中をのぞくと、丸く切り取られた落ち葉がみられます。その周りを探すと
エグリトビケラの幼虫が見つかります。
 
丸く切り取られた落ち葉            エグリトビケラの幼虫が入った巣

菜の花でミツバチが忙しそうに吸蜜や花粉集めをしています。

二ホンミツバチ

梅の花にもミツバチが見られます。ミツバチを撮っていたらその先を
大物がやってきました。慌ててパチリ!
 
セイヨウミツバチ               メジロ

オカモトトゲエダシャクやトビモンオオエダシャクなど早春の蛾も現れました。
 
オカモトトゲエダシャク            トビモンオオエダシャク

 

2月7日 昆虫の森の生き物たち

2023.02.07

立春が過ぎて、少しづつ春めいて来ました。
民家の庭のセツブンソウが咲き始めました。

セツブンソウ

 
ロウバイ                   マンサク

春の陽気にナナホシテントウも動き始めました。
 
ナナホシテントウ               ナナホシテントウの卵

今頃から現れ始めるシロフフユエダシャクです。

立ち枯れた松の樹皮下でヒメオビオオキノコが集団越冬をしていました。
その中に、ポツンポツンとほかの虫も見られます。
 
ヒメオビオオキノコ              マツヘリカメムシ

 
オオナガニジゴミムシダマシ          オオクチキムシ

1月17 昆虫の森の生き物たち

2023.01.17

これからが一年で一番寒くなる時期ですが、年明けから梅の花が咲き始めています。

白梅

アカウラカギバの幼虫がユズリハの葉の表面を食べながら少しづつ成長しています。

カシアシナガゾウムシがコナラの小枝にしがみついていました。

民家横の桑畑でクワエダシャクの幼虫を探してみました。
土瓶割とも言われるように桑の小枝にそっくりです。

 

2023.1.7昆虫の森の生き物たち

2023.01.07

年明けも寒い日が続きますが、晴れて風がなければ虫探しもできます。

クヌギの枯れた葉でムラサキシジミが2匹仲良く冬越していました。

シラカシの葉では数ミリのスカシカギバの幼虫が見られます。
葉の表面を削るように食べています。

民家の横の桑でクワコのから繭が風に揺れいます。

オオミドリシジミの卵は、コナラの小枝を探すと見つけることができます。

寒いのはちょっと苦手と言う人は、館内から冬越しをしている昆虫たちを観察できますよ。
本館2階で昆虫たちの冬越し展を開催中です。

 

12月13日 昆虫の森の生き物たち

2022.12.13

園内は、まるで落ち葉のジュウタンが敷き詰められたかのようです。歩くとカサカサと心地良い音が響きます。

クスノキの枝先で、ツマジロエダシャクとクスアオシャクの幼虫が見られます。

ツマジロエダシャク

 
クスアオシャク                顔は可愛い猫ちゃんです。

樹木プレートの裏にカメノコテントウが仲良く越冬していました。

エノキの根本の葉裏では、オオムラサキの4齢幼虫が越冬に入りました。

コナラの枝でコミミズクの幼虫を見つけました。

アワブキの木の横を通りかかると、黒いゴミのようなものが動いているのが目にとまりました。
よく見てみると1㎝にも満たない、木の破片のようなものをまとったエダシャクの幼虫です。
写真に撮って拡大してみるとヨツモンマエジロアオシャクの幼虫でした。このまま幼虫で冬をこすと思われます。