スタッフブログ

4月21日 昆虫の森の生き物たち

2023.04.21

園内を歩くと、たくさんのアリの巣と何種類ものアリが見られます。

結婚飛行を終えたクロナガアリの女王が数匹で巣穴を掘っていました。
クロナガアリは一つの巣に複数の女王がいます。

2~3㎜の小さなキイロシリアゲアリが昆虫の死骸に集まっていました。

クロヤマアリがコガネムシの幼虫を力を合わせて運んでいました。

気温が上がった日の夕方、クロオオアリの巣から新女王アリが出たり入ったりしていました。平年より早い結婚飛行の兆候です。

雨上がりの朝、すぐ横にいる私を気にもせず、コゲラがしきりにアカマツの幹を突いていました。

雑木林では、キンラン、ギンランが咲き始めています。
 
キンラン                   ギンラン

 

4月11日 昆虫の森の生き物たち

2023.04.11

シラカシにお客様が見つけたウコンカギバの幼虫がいるという情報をもらいました。
背中の突起はまだ小さいですが、久しぶりに見たウコンカギバの幼虫はやっぱり
カッコイイです。でも顔は可愛い猫顔です。

桜の枝にコミミズクの成虫を見つけました。越冬しているコミミズクの幼虫は見かけますが
自然にいる成虫を初めて見ました。

サワフタギの葉ではシロシタホタルガの幼虫が見られます。

春に見られるトンボ、シオヤトンボやニホンカワトンボが出始めています。

ニホンカワトンボ

葉っぱの陰で越冬明けのムモンホソアシナガバチの女王が休んでいました。

クロホウジャクの卵がユズリハの新芽や葉っぱに産み付けてありました。

4月4日 昆虫の森の生き物たち

2023.04.04

雑木林がグラデーションのある薄緑色になりました。
一年で一番気持ちの良い季節です。そして昆虫たちのベビーラッシュの季節でもあります。

ヤママユガの仲間もふ化が始まっています。
 
ヤママユガの1齢幼虫             ウスタビガの1齢幼虫


ヒメヤママユの1齢幼虫

 
チャバネフユエダシャクの幼虫         ふ化したばかりのナナフシモドキの幼虫


ヤブキリの幼虫

雑木林を歩くとルリタテハをたくさん見かけます。シオデに産卵しながら飛んでいるメスを見つけました。
 
ルリタテハ                  シオデに産卵


シオデの葉に産み付けられた卵

3月24 昆虫の森の生き物たち

2023.03.24

初夏のような暖かさで草木が一斉に咲きだしました。
虫たちも例年より早く動きだしています。『お願い!もう少しゆっくり春を楽しませて!』

民家の周りは花盛りです。

菜の花と桜                 スモモの花

木々の芽吹きも日ごとに進んでいます。

コナラの芽吹き

山頂付近ではヒオドシチョウやナミアゲハが見られますが、
かなり前から活動していたとみえて翅がすでに傷んでいます。
 
ヒオドシチョウ                ナミアゲハ

春一番に現れるヤママユガの仲間のエゾヨツメも出始めました。

 

 

3月8日 昆虫の森の生き物たち

2023.03.08

園内でアカガエルの産卵が始まるのは、2月の雨の夜からというのが恒例でしたが、
今年は、カエルにとって天気に恵まれないまま3月に入ってしまいました。『アカガエルが卵を産めない!』と心配していたら、先日のパラパラと雨が降った翌日に卵塊を確認できました。
これから水辺が賑やかになっていきます。

アカガエルの卵塊

休耕田や池の中をのぞくと、丸く切り取られた落ち葉がみられます。その周りを探すと
エグリトビケラの幼虫が見つかります。
 
丸く切り取られた落ち葉            エグリトビケラの幼虫が入った巣

菜の花でミツバチが忙しそうに吸蜜や花粉集めをしています。

二ホンミツバチ

梅の花にもミツバチが見られます。ミツバチを撮っていたらその先を
大物がやってきました。慌ててパチリ!
 
セイヨウミツバチ               メジロ

オカモトトゲエダシャクやトビモンオオエダシャクなど早春の蛾も現れました。
 
オカモトトゲエダシャク            トビモンオオエダシャク